何様

はいどうも。

またもや遅刻マンです。

あまりにも無理のあるスケジュールで動いていたので許してほしい。

計画の立て方下手くそ案件。

まあその前に、
大学生をバイトしかしないクソニートだ
と思ってる某企業
大学生は人生の夏休み
とかいってる世間一般の人は頭冷やせ。

なんなら冷凍庫入って全部冷やせ。

ついでにツイートして炎上しろ。

氷と炎のダブルパンチくらえ。


まあなんだかんだ楽しく人生送ってるんで
良いんですけどね。

誕生日も迎えたし。

誕生日を迎えて分かったことは、
僕は人のことをあまり疑わない
仏のような人間なので、
サプライズに引っ掛かりやすい
ということです。

遂に大学で誕生日サプライズをされる
コミュ強大学生になってしまった…クハハハハ

はい。



20歳になったということで、一年の振り返りとか今年の抱負とかまとめたいっすね。

けれど今回のテーマは前回の続きで「何様」なので、そちらは追々。


今回は「何者」の愚痴諸々
アナザーストーリー「何様」の感想を。


まず「何者」に関して書きたいのは三つ。

①「何者」で一番好きな台詞
②小説版と映画版の違い
③「何者」への不満

です。


というわけでまずは一番好きな台詞。

前回、散々「何者」を絶賛したわけですが
本書で一番好きな台詞を
書きそびれてました。

僕が「何者」で一番好きな台詞は
瑞月の台詞で(こっからネタバレありだよ)

「最近わかったんだ。人生が線路のようなものだとしたら、自分と全く同じ高さで、同じ角度で、その線路を見つめてくれる人はもういないんだって。」

「今までは一緒に暮らす家族がいて、同じ学校に進む友達がいて、学校には先生がいて。常に、自分以外に、自分の人生を一緒に考えてくれる人がいた。学校を卒業するって言っても、家族や先生がその先の進路を一緒に考えてくれた。いつだって、自分と全く同じ高さ、角度で、この先の人生の線路を見てくれる人がいたよね。」

「だからこれまでは、結果よりも過程が大事とか、そういうことを言われてきたんだと思う。それは、ずっと自分の線路を見てくれてる人がすぐそばにいたから。そりゃあ大人は、結果は残念だったけど過程がよかったからそれでいいんだよって、子どもに対しては言ってあげたくなるよね。ずっとその過程を一緒に見てきたんだから。だけど」

「もうね、そう言ってくれる人はいないんだよ。」

「私たちはもう、そういう場所まで来た」




(これは決して、断じて有村架純が演じる瑞月が好きとか雰囲気がドストライクとかそういうのではないんで。ほんとに。違うからな。)


いやこんなこと言われたら…

「何者」の一番の叩き落とされポイントは
一番最後の理香の台詞だと思うんですが、
いやはやここもしんどいしんどい。

ただ、ここがしんどく感じられるのは
「何者」二週目以降だと思うんですよね。

1週目は拓人に感情移入しすぎている。
むしろ隆良が殺されてるから心地よい。

なので無意識に
自分へは向いてないように捉えてしまう。
僕はそうでした。

でも二週目だとね。違うんですよね。
「何同意してんだ拓人てめーもだよ殺すぞ」
って気分になる。


ここ読んで叩き潰された皆さん。
一緒に強く生きましょう。

なぜ最後の理香の言葉より
この言葉が一番好きなのかは後で触れます。




では続いて小説と映画の違い。


恐らくそれなりに大きな違いは
前半部分の語りと最後の描写


前半部分に関しては、
小説はより拓人目線なんですよね多分。

映画版は小説版に比べ、
ちょっと不自然なくらい
拓人の発言とか考えが描かれていない。

まあ映画っていうものの特徴ゆえ、
仕方ない気もするんですけどね。


これが全体に
どういう影響を与えているかというと、
映画版の方は
拓人が理香に殺されるまでに
あんまり拓人に感情移入できない。
それゆえ拓人が殺される場面で
そこまでダメージが来ないんですよね。

小説版は限界まで感情移入させて
そこからどん!
なのでダメージが半端ない。
だからめちゃくちゃ痛いししんどい。
逆に読了後はむしろ爽快な気分になる。

ここは大きな違いかなと。


ラストに関しては、
映画では一番最後に演劇を用いている。

まあ僕は演劇に関する知識は
持ち合わせていないので
何とも言えませんが、
小説版に比べて
最後の部分がよりエモーショナル
に感じられます。

もちろん痛いことには痛いのですが、
小説版に比べて全体的にいい感じの話風に
丸くなっている気がします。

なんで僕的には小説の方が好きです。
映画版も十分好きですけど。


あ、あと細かいところでいえば、

映画版では

隆良が一足先に改心してるんですよね

(小説版でも改心してるかもしれんけどそこまで描かれていない…はず)


小説を読んでから映画に移ると
「何裏切ってんだ隆良てめぇ」
ってなる。




三つ目、「何者」への不満。

ここまで読んでもらえれば
分かると思うんですけど
僕はめちゃめちゃ
「何者」が好きなんですよ。

ただ、それでも少し不満はある。

それは
「自分の選択への葛藤が少なくないか?」
ってことです。

まあこれは
僕が就活というものをとらえ違えている
のかもしれないんですけど、
自分の人生をめちゃめちゃ大きく左右する
就活に自己責任で挑むのであれば、
もう少し自分の選択の正しさとかに関して
自己の内部で悩むんじゃないか?
って感じてしまうんですよね。

しかも結局、拓人は就活に挑み続ける構図が描かれているわけで。

これは別に就活を下に見ている
わけでもなんでもないですが、
周りに流されて周りと同じ挑戦をすることが美化されすぎている気がするんですよね。

欲を言えば最終的に就活の道を選ぶにせよ
もう少し自分の将来に対する葛藤
が欲しかったなと。

僕はその葛藤がすごい好きだし
とても大切だと思っているので。

そういう意味でいうと隆良は浅くはあるけど
方向性自体は好きっちゃ好きです。

その部分の葛藤があまりないために、
「何者」は
読者に自我を芽生えさせる
くらいで終わってる気がするんですよね。

これを書いて自我を成長させてほしかった。


逆にここの部分の葛藤を痛いほど、
これ以上ないほどに
描写している気がするのが
最近一周し終わった
「真夜中乙女戦争」
ですね。
もう二週くらいしたら
この感想も書こうと思います。


そしてここが1つ目の一番好きな言葉として瑞月の言葉を選んだ理由なんですよね。

「何者」にしては珍しく(?)
自己責任で自分で考えて自分で動く
ことの大切さが伝えられている言葉かなと。

この言葉を受けての隆良の内部での葛藤
とか読みたかったかも。
それか烏丸ギンジの
もうちょい詳しい描写とか。

そうすればもっと
この作品を楽しめたのかなあ、と。

まあでも「何者」は
めちゃくちゃ好きな作品です。




と、ここまで書いてきましたが
大分長くなりましたね。

正直書くのめんどくさくなってきた

「何様」の感想は
大分端折っていきましょう。

「何様」は「何者」同様
朝井りょうの作品で、
「何者」の拓人以外の
ほぼすべてのメインの登場人物が
登場する短編集です。

僕は「何者」で
かなりのダメージを食らっていたので
かなり慎重に読み進めたんですが、
「何者」とは打って変わって
温かい物語が多い作品でした。

あくまで「何者」の
裏だったり過去だったり未来だったり
をそのまま描くための作品だったようです。

ただ正直
これをわざわざ人に勧めるか
というと微妙ですね。

もちろんこの作品にも、
はっとさせられる部分はあるんですが、
これを読むことで
「何者」が丸くなる気がするんですよね…

朝井りょう先生が
どういう意図で「何者」を書いたか
は分かりませんが、
「何者」の魅力は
拓人だけでなく登場人物全員が
再現性の高い闇を抱えている点
にもあると思うんですよね…

「何様」を読むと
そこが少し丸くなってしまうのかなと。

まあでも烏丸ギンジの甥の物語とか
拓人の隣でウケをとってた就活生の物語とか
なかなか面白いので良い作品なのかな。


てな感じで長くなりましたが
これにて終いにします。


次は今週の日曜あたりにでも
投稿しようかなと。

今度こそ遅刻せず。

内容は
一年の振り返りと今年の抱負
ですかね。

それでは。


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にほんごれんしゅうちょう

188㎝が日本語を練習する場所。